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2020年2月 8日 (土)

上京譚(その1)

2020020209490000 上京するのは久し振りである。福島原発人災事故後の年だから、おそらく9年ぶりかと思う。叔父さんの訃報を聞いての東京行きだった。今回のそれは、野暮用の付き添いだから気軽なものだが、それでも東京は怖い。
 早朝の暗闇の中を急いで高速インターにてバスに乗車する。車内は意外に女性客が多い。静かに眠る気配が占有しているが、時折スマホや動作で生ずる音が微かに聞こえる程度である。上越新自動車道の横川SAでトイレ休憩した後、目覚めると武蔵野丘陵と雑木林、工場や倉庫、加えて田園風景が黎明の中に続いている。雪国生まれの者には、関東平野の冬の快晴が信じられない。それも何日も続くのである。南東を眺めると、雪肌の富士山がくっきりと遠望できる。6時45分頃、東の地平線近くから日の出が見られ、眼にもまばゆい。三好インターで一呼吸置くと、荒川を超えて都内へと侵入してゆく。まだ乗客は眠りについている者が多い。直行バスとあって降車する人は一人もいない。目白通り沿いはマンションが林立している。東京らしい風景である。新宿が近づくと物音や小声が聞こえだす。高層ビルが増えて見上げることが多い。これが都庁かと見上げる。どうしてだろう。到底災害時に耐えられないことが予見されるにもかかわらず、生活の選択をする神経が分からない。足下には揺れる岩盤層があるのである。東京は怖い。
 バスタ新宿に降り立つと、温かい。暖冬ということを差し引いても寒くない。東京の冬は快適である。中央線の車内は、土曜とコロナウィルスの影響なのか、シートに座ることができる。東京駅構内となると、人で溢れて歩行が困難である。東京はやはり若者の街である。歩くことが非常に多い。トイレを探すのにも難儀する。右側通行で歩くのが通例なのだが、左側通行する人が多い。エスカレーターは逆に、左側に寄って右側を開けて右側通行することになっているらしい。雑然と歩行する人が多いので交差することが多く、人除けのために疲れてしまう。東京はまた、坂などの起伏も多く、がけ崩れや自転車が使いづらいと思う。意外にもマスク姿が少ない。安穏としていて警戒心が足りないように思う。他人まかせ、行政任せなのである。唯々、自分たちの中で完結して熱中することができるのである。こういう人たちが選挙をしたら怖い。二重基準(ダブルスタンダード)があるからである(つづく)。

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