忸怩たる思い
「今年はさみー(寒い)なあ」というのが当地の挨拶言葉になっている。そんなこんなで、五年ぶりの諏訪湖御神渡りが見られたということである。天候は「前半不安定、後半順調」、経済は「明るい兆し」という宮司の見立てであるが、本日の東京株式市場はほぼ全面安で大幅下落を報じている。アメリカ経済の不安に市場が嫌気をさしているらしい。よく分からないが、気候もどうなることやら。日本海側は大雪で、北陸は豪雪らしい。長野県境の山沿いは本降りなのだが、内陸盆地の川中島平では、多少は影響を受けて降り積もる程度であって、むしろ厳寒が半端でない。40年以上前は極寒期には-10℃以下になったのだが、近年は高々マイナス10℃ということらしい。昼間は乾燥して晴れ上がることもあるのだが、夕方になると、一時間につき一度ずつ寒暖計が下がってきて、水道管の破裂を心配し出す。寒冷は足下からズンズン到来する感じで、老体の身に応えるのである。だから、ズボン下(ももひき、関西弁でぱっち)は必需品である。氷点下三度以上では、「今日はぬくとい(暖かい)ねえ」という感想がここかしこで聞かれ、氷点下三度以下になって初めて、漸く寒さを実感するのである。高校を卒業して上京すると、晴れ間が毎日のように続くのが不思議に思ったことである。ダウンジャケットを着衣しようものなら、背中に汗が滴り落ちて気持ち悪いことこの上ない。精々、空っ風が多少冷たく感じた程度であり、薄いジャンパーで冬をやり過ごしたものである。周囲には、みすぼらしい貧乏学生に見えたことだろう(実際極貧だったのである)。これが大阪になると、小雪がちらほら舞う程度で寒さを感じない。いかなご漁の解禁を聞くと本格的な春到来であるが、本年は不漁のために高値らしい。しかしながら、今、日本で一番寒い地方はどこかと言えば、沖縄の名護市だろう。結果を嵩に、政府はどしどし名護市民だけでなく、沖縄の人びとを居丈高に翻弄し続けるだろう。経済(金)で選挙に負けたのだが、沖縄の軍事基地化は愈々進展してゆくのである。これもまた、本土のヤマトンチューによるウチナンチューへの差別の有り様なのである。明治維新の約150年以来、ヤマトの差別に対するウチナーによる受忍に、忸怩たる思いである。沖縄の怒りがいかほどのものか、呵責を覚えるのである。アキサビヨー、沖縄の独立解放の鐘が鳴っているのかも知れない(これとこれも参照)。
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