夏休みの小旅行、大町へ
息子と黒部ダムまで日帰り旅行をしました。元々、ゴールデンウィークからの企画でしたが、嫁さんは所用があって同行せず、今様の息子が、汚いヨレヨレの親父(笑)と同伴するとは思われなかったのですが、どういうわけか、二つ返事がありまして、二人で早朝に出立いたしました。夜更かしした息子は車中では寝ているだけ。扇沢駅前は満車ということで、途中の有料駐車場からバスに乗り換える時に、やっと目が覚めるという有様です。扇沢駅では、切符売り場前はトロリーバス乗換待ちの観光・登山客で列をなしていました。行列のお隣にいた年配のご婦人は、宮崎からの登山客で、仲間と立山連峰の縦走に挑戦するとのことでした。その割には軽装だな、と思いましたが、この好天気だからなのでしょうか。バス時間待合では、小便と風景を眺めて過ごすのが慣例でして、快晴の青空とカラッとした空気を満喫するのみです。黒部ダム駅ですし詰めにされた状態から解放されて降り立つと、ヒヤッとする程の冷気に包まれ、いよいよ220段の地中階段を登頂します。見ての通りです。これだけのことです。これで二人で往復5140円は高いです。眺望と冷涼な空気を感じるだけでです。関西電力はぼろ儲けですなあ(笑)。堰堤を往復し、レストハウスにて黒部ダムカレー(実のところ、カレーはあまり好きではありませんが)を胃袋に掻き込んで、直ぐに帰途に着きました。
下界に降りると、ムワッとする熱気を感じて、何かとてもつまらない旅になりました。仕方がないので、行きの道中と同じように、大町市の田園風景をよく観察しました。水田の周囲は補植されずに空間が(ほかの水田では2~3mほどもあるものも)。あれは何の意味があるのか。カメムシ対策か、保水温のためか、とあれこれと考えました。そして次に向かったのは、大町市立山岳博物館です。お目当ての雷鳥は見ることができませんでしたが、雷鳥だけでなく展示物を、丁寧に系統的に、かつ視覚的に剥製や模型などで説明書きされていて、とても勉強になります。入館料400円は安いです。受付の人も好感を持ちました。残念だったのは、併設の動植物園が古びていて貧相だったことでした。動植物が少し可哀想に感じました。
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