感覚を信じてはならない
岐阜の食品横流し問題がこの所報道されている。CoCo壱(愛知県を新幹線や高速道路で通過すると必ずその看板を目にする)のみならず、コンビニ、大手スーパー、そして大手食品メーカーなどの食品転売事件であるが、そんなことは周知の事柄である。ほとんどの食品は偽装なのである。それを有り難がって、テレビのグルメ番組を喜々として見たり、グルメ自慢をするタレントや消費者の方が問題なのである。まず、化学調味料が添加された食事で、「おいしい」とか、デブでデカ頭の「まいう~」などという場面は見飽きたことである。築地のマグロ信仰や霜降り牛肉にはホトホトうんざりする。いかに冷凍技術の進歩があろうとも、地産地消、旬産旬消、地物地消が原則である。霜降り肉を「柔らかくて(ジューシーで)美味しい」などと言う芸人には(ジューシーとは、元々、水っぽくてスカスカで利益が高いという意味である)、差別表現であるが、狂っているとしか言いようがない。それは注射や餌によるブヨブヨ肉ですよ、と云いたい所であるが(それを食する日本人の顔が、近頃益々ブヨブヨしているのにお気づきだろうか)、我慢している。人は人、我は我である。また、大豆が原料となる食品は、和食の基本材料であるが、ほとんどは「遺伝子組み換えでない」と表示されているが、全く信用が置けない。5パーセント以下の混入は表示義務なしとのことであるが、信用できない。一体、遺伝子組み換えでない大豆を日本のどこでどれだけ生産しているのであるかという疑問がある。コーヒー豆が安く買いたたかれる生産国の人々が自前の食事もままならない状態に置かれている現実を分かっているのだろうか。SMAP解散問題や軽井沢スキー転落事故やベッキー不倫交際や甘利収賄などの事件で埋没してしまうのであるが、自分の食べている食品から疑いをもって、世界を展望してもらいたいものである。「感覚は、時として人を欺くことがある。たとえ一度でも私たちを欺いたことのある者を、全面的に信用などしないのが、賢明というものだ」(cogito ergo sum)とデカルトは喝破しているのであるが、これはこの国の嘘つき為政者にも言えることである。
一日に二回もブログ投稿するなんて、やっぱり暇でした(笑)。
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