負けないことの希望
未(ひつじ)年である。隠忍自重の新年になるのだろうか。読書や雑用などで過ごしながら、少年時代の幸福な時・空間が懐かしく感じるのみである。生活感もない空虚な歌詞が飛び交い、上滑りの感動に現を抜かす、恒例の紅白歌合戦を一瞥して、この空虚な表情や雰囲気は、あの鬱の時代に似ていないのだろうか。サザンも長渕も中島も軍門に下ったかと長嘆息するのみである。あの時代の潮流は、ひたひたと、そして最後にはあの大津波のように押し寄せようとしている。一体、どうしてしまったのだろうか。年々歳々花相似たり、歳々年々人同じからず。隔世の感である。自分がどうかしているのだろうか。年が改まったとて、明日からは日々の生活が開始する。そうした何の代わり映えがしない心境を、小林一茶は次のように詠んでいる。
元日も別条のなき屑屋哉
目出度さもちう位也おらが春
一茶のように、それでも人は生きてゆかねばならない。少しづつ準備を始めている。負けないことに希望をつないで・・・。過疎・絶滅危惧種のブログですが、本年も宜しくお願い致します。
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