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2014年12月15日 (月)

嘘つきは安倍の始まり

4418bn08713240a  今回の抜き打ち的な衆院選挙の結果は、大方の予想通りになった。ということは、最低投票率や政権与党の支持票数などを勘案すれば、信認というよりは、否認というべきであろう。信認ならば、議席数が伸びるはずである。旧来の自・公の支持層の投票行動の反映であり、野党や無党派層の支持は皆無に近い。700億円も費やしたにも拘らず、何も変わらない無駄な選挙であったのである。とは言え、何の成果もなく、重層的に積算される課題に何ら対処できない政権ゆえに、愛国心を恃む反動を強めるのは間違いない。それ故、より脆弱な政権となることは必至である。一方の野党にしても、支持するに足る十分な政党になっていないのであるから、政権側の「戦争国家(景気回復)、この道しかない」のである。この政治的な潮流は、大正時代をより考察すれば鮮明となるだろう。震災、政党の腐敗、右翼の台頭、物価高騰、出兵、秘密法(治安維持法)、社会運動の興隆と分裂などである。それが昭和になって、金融恐慌や農業恐慌に襲われて十五年戦争に突入することとなったのである。歴史を紐解けば、日本経済は(他国の)戦争によって経済を回復し繁栄したのである。これは歴史の教科書には書いていないし、この事実を誰もが気がついていないし無視している。朝鮮戦争、ベトナム戦争然りである。言い訳として、戦後平和憲法が存在したからこそ日本は経済的繁栄を謳歌したのであるなどと、のたまう人士までいるのである。かなり古い、大正デモクラシーの論考が載っているこの歴史シリーズには、労働運動、農民運動、部落解放運動などの社会運動の隆盛に伴って、「権力をむやみと恐れなくなった」(p90)大衆の階級的自覚を青地晨は指摘している。が、頭(知識層)は民本主義なのであった。民本主義とは、主権の所在を不問にしたままの議会主義である。「議会外的な勢力が国政に掣肘を加えることを排撃する」(p101、神島二郎)思潮である。絶対的貧困にある大正時代の労働者・農民などに応えるものではなかったのである(つづく)。

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