溶解する日本
どうにも憂鬱である。仕事場の同僚と話しても、テレビや新聞を見ても、フラストレーションが蓄積するばかりである。これは自業自得なのかも知れない、とも思えるのだが、そうとばかり言えるのだろうか。24時間テレビの感動と奇跡の押し付けや右翼政治屋や御用アナ・キャスターの容貌や言説を眺めるにつけ、不快感と失望感を禁じえない。吉本芸人とジャニ・タレが出てくると早速チャンネル換えをするのだが、どこの局も似たり寄ったりの番組で、ましてや犬HKのニュースなど、頭が割れるような感覚に襲われて、結局はスイッチオフとなる。ネットを開いてみても、ウヨがウヨウヨ生息していて参考にもならない。一体、どうしてしまったのだろう。アベ政権の内閣改造など何の国民の役には立たないし、相変わらずのお友達内閣である。時代錯誤の右翼が入閣しているのである。防衛省は来年度予算概算で5兆円を要求して中国と事を構えようとしている。元々、2006年にアベは、「(原発の)全電源喪失はあり得ない」と強弁しているが故に、福島原発の人災事故の主犯格なのであり、この内閣が国民の生命と財産を守った例(ためし)は一度もない。広島土砂災害では、悠長にゴルフに興じていて、別荘に舞い戻っているのである。最後の一人まで解明すると大見得を切った年金問題はどうなっているのか。拉致問題は解決しているのか。財政破綻は誰の所為なのか。よくもまあ、こんな無責任の輩が権力の座に居ついているのかと呆れ返ってしまう。しかしながら、これを許しているのは国民であることを忘れてはならない。日本人は何度でも同じことを繰り返す。これは予言でなく、事実である。
「ユマニチュード」の方法については、この本を読んで概ね理解できたが、半分当り前なことであり、半分嘘くさいというのが感想である。病院でのケアの多くは、規則に従わない患者にとっては強制ケアとなっており、それの対策のために、外国の事例や他の病院のそれを次から次と繰り出して内部研修が大流行である。多分、これもその一つであるだろう。ユマニチュードの方法に奇跡の事例を散りばめているのもその証左である。むしろ、強制ケアを強いられる病院従事者の内実こそ問題にしなければならないだろう。
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