アキレスの在り処
田畑の仕事は大概終わり、人参と大根の収穫を残すのみである。付近の紅葉が進行して、ふじリンゴだけが赤く染まって収穫を待っているだけである。家内では炬燵が準備された。生来の怠け癖がある者としては、当然のごとく、炬燵でうたた寝をすることが多くなる。が、このところの反動的な政治攻勢が、日本版NSC法案や特定秘密保護法案などの法制化、原発被害隠し、TPPの推進、消費増税、教科書検定や道徳科目への政府介入、自衛隊の戦力増強、東京都の朝鮮学校補助金停止など、時をおかず、具体化している。しかしながら、こんなことは予想されたことであって、何ら驚くに値しない。米国を含む世界各国の首脳や平成天皇すらにも忌み嫌われている首相を戴いている日本人とはいかに、と思うだけであるが、ハッキリしているのは、自・公の得票数を算出すれば、日本人の大半は自・公政権に反対なのである。直近の参院選でも、投票率×得票率を見れば、二分の一×二分の一=四分の一で、自・公政権の支持は3割にも満たないのである。必要なのは、言いだしっぺと「攻勢」を食い破る行動であって、いとも簡単に打倒できるのである。
アフリカを形容する言葉には、「未知の大陸」、「暗黒大陸」、「野生王国」、「人類の揺籃地」、「貧困と紛争の地」、「絶望の大陸」、「資源大陸」、「資本主義のラストリゾート」、「ビジネス大陸」などがある。21世紀に突入して、いつの間にか今や、世界経済はアフリカに集中しつつある。実際、サブサハラの経済規模は、数年後にはインドやASEANを追い抜くと予想されている(『アフリカビジネス』日経BPムック、p20)。この本の編者たちは、JICAの関係者なので、政府系の開発援助を担っている人々である。したがって、その論点は、アフリカ人は元々人間中心主義であり(p8)、分散的社会(エスニック・アイデンティティ)を形成している(p344)という基調内容である。分かりやすく言えば、ありきたりなアフリカ観を読み取れるであろう。タイトルは、確かに『アフリカから学ぶ』とあるが、やはりと言うべきか、おさらいとしては有効であろうが、当のアフリカ人の生の声が聞かれないことが歯がゆい内容となっている。
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