『トンイ』のメッセージ
このところは、稼ぎの労働をするばかりで、読書もそっちのけで、専ら『トンイ(同伊)』をYou Tubeで視聴している。ハングルと英語の総復習でもある。『イサン』のような権力闘争の話ばかりでなく、脚本や演出、時代背景やシーンなどを丹念に1話から追っている。断然こちらの方が秀逸であるであることは相違ない。このドラマでは、いくつかのメッセージが秘匿されているが、これは追々記述してみたい。ヒロインの女優であるハン・ヒョジョ(한효주)は、これと言って眉目秀麗という程ではないが、そこらにいるような、ごく普通の佳人という感じで、悩みながらしかも初々しく演じきっているのが好感を持てる。とても内省的な性格も感じられる女性である。日本の女優は比肩するべくもなく、日本の映画・ドラマは、夾雑で卑猥で喋々しい。日本社会も日本人も、すっかり様変わりしてしまったのである。
今月15日、山本太郎議員を除いて、衆参国会において2020年東京五輪成功決議がなされたそうである。これを知って、空恐ろしい思いがした。東北復興や原発事故・汚染水問題が解決の目処も立たないにもかかわらず、嘘と利権の東京五輪に賛成するなどということは、共産党も社民党も軍門に下ったということである。完全なる大政翼賛会である。しかしながら、闘う人士は社共主要打撃論に陥ってはならないし、自らの優越心に浸って自陣営の仲間を罵倒してばかりでは敵を利するだけである。共同戦線を結びながら、自・公連立政権打倒のために闘うべき時である。戦争はドンパチで始まるのではない。国家による戦争策動は既に始まり進行していると認識するべきである。戦争遂行のためには、まず民衆を反動的イデオロギーに染め上げなくてはならないのが総力戦の近代戦争の鉄則である。民衆は反動と闘い、生き延びなければならないということは、『トンイ』のメッセージの一つでもある。
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