弱いのに強がる右翼政治屋
昨夜は、風邪と疲労のために満月を見ずにさっさと就寝してしまったので、今夜は嫁はんの「十六夜の月がきれいだよ」との言葉に、表に出てしばし観察。このところは快晴の日々が続くが、体調は最悪。咳と鼻水が頻繁で、体力を益々消耗している。田んぼの周囲は稲刈りが開始されているが、田植えが遅かったうちの田んぼは来週以降になる予定。だいぶ倒伏して手間がかかりそうである。
安倍首相については誤解があるようだ。この人の思想は、基本、ネトウヨ並みの右翼思想であって、父親でなく、A級戦犯である祖父の影響が強い。軟弱な右翼政治屋という規定が相応しい。とは言え、軟弱であるが故に、周囲から使嗾されて、仮想敵国への憎悪から軍事強化、秘密法案の成立から改憲、戦争への流れが形成されるのが怖ろしい。首相として自己の確信を自分の言葉で開陳することができない。ほとんど文書を朗読している。時々眼を上げるが、人(相手)を見ていない。虚ろである。満面の笑みがない。討論ができない。意表を衝かれると動揺して早口になる。呵責もなく平気で嘘をつく。左翼・リベラリストが、こうした首相のあり様に無能というレッテルを貼って溜飲を下げるというのは、知識人・エリートとしてのプライドを保つだけだとしたら何の意味もない、と思っている。重要なことは、ネトウヨ並みの彼を利用する政・財界・スポーツ界・マスコミ界などの重鎮右翼である。戦争に突入する前段階は、「狂騒と絶叫」がある、と悔恨した教育者がいる。現時は、富士山の八合目まで登ったというべきか。新年に訪れた、場末の温泉湯上り室で、週刊新潮の記事が眼に留まった。そこには、芥川賞作家の田中慎弥氏の安倍評が記載されていた。曰く、「名門政治家の家系に生まれた自負とプレッシャーがのしかかっているでしょう。弱いのに強く見せざるをえないタカ、勇ましいことを口にしても、ピーピーひなどりみたいに鳴いているようにしか聞こえない。ひなどりのままでいることを許されない安倍さんを危うい、怖い、と正直、感じます」とあった。弱いのに強がる右翼政治屋というのが真相だろう。こういう人物は取り巻きに影響されやすい。周囲に暗躍する「有識者」や右翼に注視するべき時だろう。原発事故と汚染水問題が安倍内閣のアキレス腱であるということを決して忘れてはならないし、これ以上戦争国家化へのいかなる策動も許してはならないのである。
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