年末所感
大澤真幸の所論には何の関心もない。念のために言えば、この人は長野県出身であるが、読む度に倦厭して私的評価が低落する。人文系の学者の過半はニセ学者と思ってよい(科学信仰の理系でも同じである)。文献的批判を経験していない人が多いのである。大半は外国文献を牽強付会すること著しいのである(東大系の学者はまず疑ってかからなければならない。原発事故後にマスメディアに登場した彼らの御用学者ぶりという前例がある)。だから、ますます訳がわからず、おまけに引用が多いことが実績であると勘違いしているのである。子供騙しも甚だしい。
アベノミクスと命名されて持て囃されているが、後世と中・低所得層につけが回るのは分かりきったことである。仮に自分が彼らの立ち位置にいるとすれば、新自由主義の復権に棹差すアベなど問題にもならない。それ程の日本帝国主義の危機なのである。好きにしたら、と思うだけである。ならば、彼らに巻き込まれたくないこちらとしては、好きにするしかない。それ位のスタンスが必要なのである。人材不足のマスコミがでたらめな情報を垂れ流すのは既に厭というほど経験したことである。ナショナリズムが近代概念であるにも拘らず、原初に向かって志向することは、確かに、不可思議なことと思われているが、人間だけが集団自殺するという事実と、ナショナリズムの存立基盤が空虚であり、「想像」するだけであることを勘案すれば、不思議でもないことである。衆院議員のほとんどを右翼が占有し、右翼政権ができたことをいずれ後悔する日がやって来るだろう。否、きっとやって来ないだろう。
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