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2012年12月 3日 (月)

ミレーの絵

Image 『写真が語る昭和農業史』を眺めていると、そこに「農繁期留守する壁にミレーの絵(よしすけ)」という川柳が配置されていた(p109)。1960年代の農家には、どういう訳か、鴨居の上や壁にミレーの絵が飾られていたように記憶する。実際、麦藁家屋であった実家にも「晩鐘」だけでなく、「種まく人」も掲示されていた。これは恐らく、親父の、百姓としての自覚と自負という精神性を示すものであったように思う。農業改良普及員という立場もあったことだろう。親父は、この地域の農学校を卒業し、狭小な農地でありながら、農業経営の進取の立場にあり、食糧増産や農業生産の選択的拡大や機械化を推進して、国の農政に率先して協力していた。動力機械やオートバイを購入し、養鶏や養豚や酪農まで手掛けて複合経営を推進した。しかし、どれも先駆的なことではあったが、いわゆる「猫の目農政」や自由化という国際的圧力の中で離農することとなった。近代化の犠牲者の一人といえるだろう。TPP参加は、韓国農業に見られるように、日本の衰滅になることは予想させる。ことは農業だけでなく、医療や保険などにも及び、戦争の原因にもなったブロック化を形成することにもなる。「権益」、「国難」、「国防軍」などの言葉が平然と人口に膾炙する世の中になっている。明日は衆議院選挙の公示であるが、公示の頃には大勢は決しているというのが選挙のプロなら誰でも知っていることである。右翼政権の登場である。国民がどれだけの覚悟を抱いて投票行動するかだけが関心事である。

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