「左翼」的知識人の陥穽
この社会学者の本を読むと、畢竟、彼が愚昧なのか、自分が愚鈍なのかで、失笑してしまう。論理の飛躍や引用の牽強付会が甚だしく、アクロバットを見ているようだ(前未来の第三者の審級からの脱原発論というのも予想通りである)。こういう「左翼」的知識人が橋下のようなペテン師を跋扈させていると思うのだが、『世界』7月号では、彼を特集している。朝日新聞も岩波文化もひとつも左翼と思っていないが、呆れ果てて物申すこともできない。「維新の怪」は既に賞味期限が過ぎ、弊履のように切り捨てられようとしているのにも拘らず、反動も知識人もそこに蝟集し、マスメディアも文化人も狂騒している。消費増税と原発推進に舵を取る政府からの徹底的な召還、物質文明への不信と(日本)社会の衰退を甘受することが必要な時期なのかも知れない。
先夜、偶然テレビを見ていて、アフリカ社会の映像を目にした(やっぱりテレビを見ているじゃあないか、と言われれば釈明の仕様がない。笑)。つい「アフリカに行ってみたいなあ」と呟いてしまった。嫁はんは無言でした。また奇矯なことを言い出したな、と思っているやも知れない。でも、本心なのです。きまって夏になるとこの「病気」になるようです。カネに余裕があったら実現するのだが。人間の本源的な、本来的なあり方が、まだまだ、アフリカ社会に看取されるような気がしています。死ぬまでに一回でも実現するのが今の夢でもあります。
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