嘘だらけの情報
市場主義は大事故を起こす、と技術評論家・星野芳郎は警鐘を鳴らしている。科学技術と機械文明についておさらいをするために読んだこの本でも、機械が人とモノとを介在しているだけの従来のあり方から、人と人との間に機械が介在する現代機械文明の恐ろしさを指摘している。介在物はコンピュータであり、核ミサイルであり、原発などである(p228~229)。破局を阻む方途は、基本的人権の尊重と想像力の涵養ということではあるが、経済優先の資本主義社会はとどまることを知らない。もともと、インターネットそのもの起源は軍事技術の援用である。現在の軍事技術を知らずして世界を語りえないということは、知る人ぞ知るということである。原子力発電も根幹は核問題なのである。世界の有力国は核の保有に血道をあげているのが現状なのである。原発に拘泥するのは核の保有によってその位置を堅持し、確保するものなのである。それは同時に、破滅か存続かを決める人類の叡智を試す歴史的結節点に立脚しているということなのである。無罪ではあるが無実ではない、という裁判所の判決が昨日あったが、このような政治家は一掃するべきである。政争に明け暮れる政治屋が政界を席巻するあり様が日本の不幸をもたらしているのである。原発やテレビ・新聞やネットなどにある嘘だらけの情報に、耳目を閉ざしたい願望にとりつかれる日々である。
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