一蓮托生の日米
茶の仔猫がいなくなって十三日。一番警戒心の強かった、斑の仔猫が残りました。単独で、たくましく生きていますが、暑気の中でもどこか寂寥感があり、時々遊んであげています。だいぶ人に懐きました。牛乳と煮干と海苔をあげていますが、時々飽きて、野草を食んでいます。野菜が必要なのでしょうか。
震災と原発事故後、新聞や雑誌などに名だたる著名人が、臆面もなく自説を開陳している。こういうあり方の、象徴的なスローガンが「がんばろう!日本」であろう。罪の意識、責任感を押し隠すには相応しいものである。このスローガンは、誰に向けて何のためにあるのか。被災した人々に「がんばろう」は、余りにも酷であり、スローガンを掲げる側の傲慢さと無責任が透けて見える。善意に取れば、自分も頑張るから、被災者も頑張ってほしい、ということであろうが、日本の危機にあっては、ナショナリズムの高揚に都合のいいものになる危険性がある。というよりは、「欲しがりません、勝つまでは」となると思っている。アメリカがデフォルト直前というのは、もう規定事実。そのアメリカ国債をしこたま買い込んでいるのが中国と日本。そんなものは元々は紙くずに過ぎないのだが、「信用」(実は思い込み)でなりたっている金融資本が、早晩その虚を顕わになって世界経済が破綻するのは明白である。ドル暴落でも円急騰であるのは摩訶不思議である。日本はアメリカの運命と一心同体なのである。「がんばろう!日本」ではなく、「変えよう(変わろう)!日本」ではなくてはならない、と新崎盛暉氏は諭している。同感である。実際問題、この私は、これまでの人生を頑張ったが何も変わっていないのである(笑)。
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