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2010年7月

2010年7月29日 (木)

中干しと雑草(怠惰)対策

20100729074353  川中島白桃が収穫間近になりました。田畑の観察のためにミニサイクルでの散歩途中のことです。桃が赤く染まりつつあります。桃の栽培にも挑戦したいが、これは今後の課題。周囲の田んぼは、「中干し」の時期になって、うちのそれは今日から水抜きです。が、意識的に中干しをする気になっていません。確かに、①酸素供給による根張りで倒伏防止する、②無効分けつ発生の抑止、③土中の有害物質の排除などの理由で、慣行農法では常識です。しかしながら、田んぼの生き物は死ぬか、消え失せます。そのため、少なくとも羽化と成長後となるでしょう。一説によれば、倒伏するかしないか程度の実りが丁度いい、ということもあります。様子を見ながらどのようにするか決めます。もう一つ苦慮しているのは雑草対策。この時期、雑草はあっという間に蔓延ります。カエル、クモ、赤トンボなどの益虫VSウンカ、カメムシ、ツトムシなどの害虫ということを念頭に、畦の雑草対策です。それにしても、田植え後に除草剤を一度だけ撒いたが、その威力に驚きます。近隣の田んぼには、大きな雑草は一本も生えていません(うちのそれには少し見える)。だから、40年前と異なって、浸水の田んぼの中に一度も入らずに収穫を迎えるのです。背中に灼熱の太陽の日を浴びながら、腰を曲げて(ために腰の曲がった老婆をよく目にしたものである)の雑草取りの大変さは、経験した者でなければ分からないでしょう。

 塾で国語と英語の講師をした経験もあるので、息子の夏休みの怠惰防止対策として、国語プリントを作成することに決めました。早速、今日から課題を突きつけました(笑)。

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2010年7月23日 (金)

『究極の田んぼ』

20100721084950  草刈り鎌にぴょこんと乗って様子見のイナゴ。1㎝弱の大きさ。可愛らしいねえ。イネの害虫とされるが、どうなんですかねえ。いつの間にか17日に梅雨明けして、今日は大暑です。22日の朝方は、最低気温でも25度で、熱帯夜です。約束違反です(笑)。朝晩は凌ぎやすく、冷涼な信州がこれでは、先が思いやられます。今年は猛暑で、9時から18時は30度を越して汗を拭きまくりです。温暖化ではなく、熱湯化ではありませんか(苦笑)。

32404657  どんな田んぼか読んでみた。不耕起移植栽培と冬期湛水農法の田んぼである。不耕起は、「奇跡のりんご」の木村秋則氏とはやや違う見解のようである。木村氏の場合、乾土粗耕起である(『リンゴが教えてくれたこと』p111~113)。湿土では嫌気性菌が働くので、岩澤氏の場合、いっそのこと不耕起に帰着しています。実験のため、田んぼをもう一枚借り受けなければならないかもしれない。彼の農業観は、「自然と折り合いをつけるのが本物の農業です」(p207)という言葉で表現されている。彼の動機は食の安全問題と環境問題のようですが、本当の問題意識は飢餓対策である。この本のなかで、くどいほど「いつか飢餓がやってくる」と断言している。食の安全と環境保護はタダではないどころか、精魂傾けなければならない厳しい問題である。負の遺産が巨大だからである。嘗ては、百姓に学歴は要らない、学校の勉強ができない学生が農業高校・農学部に進学したものだが、これからの時代は逆である。ニュースに登場するこの国の政治家と官僚の無能ぶりを見てみよ。厖大な優秀と評価される人間が高等教育を受けているが、一体この国の迷走は何を意味しているのか、何故なのか、判断しなければならない時である。これも参照。日本人は戦前も戦後も何も変わっていない、というのが結論である。

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2010年7月12日 (月)

現実から学ぶ

20100710170619  参院選挙の結果は最悪でした。少なくとも3年は、民衆にとって生活に苦しめられる日々が続きます。これなら民主惨敗の結果の方がマシでした。最悪とは、市場原理主義者どもの巣窟である「みんなの党」に最終的なキャスティングボードを握らせてしまったことです。この政党の偽善は、党名に如実に現れています。利害が対立する政界で、みんなの党などあり得ません。みんなの党でないのにも拘らず、みんなの党を名乗っているからです。しかも、何十億以上という選挙資金と党運営資金がどこから由来するのかという疑念があります。日本を組み敷くことを狙うアメリカ帝国主義は、これで破顔一笑というところでしょう。人心の乱れをよそに、自然の営みは健全に推移しており、稲はグングン生長しています。

32400480  「春窮」という言葉が植民地時代の朝鮮に存在したそうである。1910年に朝鮮併合などの日本帝国主義による武断政治、朝鮮支配政策の中で、貧農化・小農化した農民たちは貧窮を極めていた。麦秋(麦の収穫期)には主食が雑炊となり、草の中に砕け米がポツンポツンとある食事内容であり、生きる希望を失った朝鮮農民の貧窮を表現した言葉である(p15、p115)。この本で紹介され、評価される上甲米太郎は、全くもって朝鮮支配の植民地時代にあって、それを批判した稀有な日本人教師である(p114~p119)。朝鮮の近現代をどうとらえるかという問題では、大きく「内在的発展論」と「植民地発展論」とがあるが、ここで梶村史学を再学習してみるとするか。右翼による朝鮮人差別と民族学校襲撃が増えている現状において、必要なことだから。上甲米太郎の事績は、その限界があるにせよ、朝鮮(人)そのものや農民・農村のあり方から徹底して学ぶ姿勢こそ、彼の真面目であろう。以下も参照のこと。

長野県〈教員赤化事件〉[政]1933.2.4

 4月まで続いた長野県下の共産党・全協・コップ関係者等の大量検挙事件.被検挙者に新興教育同盟準備会や全協に連なる小学校教員等が多数いたことから,〈教員赤化事件〉と喧伝された.〈2・4事件〉とも呼ばれる.検挙総数600余人,うち教員は138人.長野県では1931年10月新興教育研究所上伊那支局,’32年2月,全協一般使用人組合教育労働部長野支部等が結成され,反動的教育思想の批判や〈修身科無産者児童教程〉作成などの実践が進展し,当局の内偵が続けられていた.この事件は,教育文化運動に対する全面的弾圧のはしりであった.〔参〕二・四事件記録刊行委員会編《抵抗の歴史》1969.《長野県史近代史料編》8巻(3),1984.

http://oohara.mt.tama.hosei.ac.jp/khronika/1931-35/1933_02.htm

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2010年7月 1日 (木)

アフリカ環境報告

20100627170752  先夜、近隣のスーパーで焼酎を買う序でに、魚売り場をチラッと見ると、好物のイナダ(ハマチ)一尾が397円で寝ていたので、(丁度給料後でした)つい衝動買いしました。刺身にして食した後、翌日は残りを煮て、丸一匹を消費させていただきました。久しぶりで美味しかったなあ。そして今日は、朝からグングン気温が上昇する酷暑で、水遣りをしてから、ひたすら蟄居して読書と惰眠を貪りました。

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 寝転びながら読了したのがこの本。サブタイトルがアフリカ環境報告とあるので、アフリカだけの問題かと思いきや、地球規模の話である。アフリカの環境悪化は、著者の思いのように、「地球の限界」の先取りもしくは予兆とも言えるのかも知れない。将来、ライオンやサイなどの動物はアフリカで眺めるのではなく、各地の動物園で鑑賞するものになるのかも知れない。アフリカの自然は豊かで美しい。しかし、環境は確実にしかも加速度的に劣化している。温暖化と沙漠化の進行は激しい。これに人為的に棹差している現実を明らかにしている。新書のタイトルは、そのことを象徴させていてピッタリと嵌っている。さらにアフリカは、原油やレアメタルなどの資源を、政治腐敗や内戦などに乗じられて世界中から収奪されている。「アフリカの今後のカギをにぎるのは、農業の再建と食糧の確保」(p174)であるが、土壌劣化・侵食・流失や伝統的な農業技術の衰退と担い手である農民の流失もあり、さらに主食穀物の生産ではなく、植民地時代に持ち込まれた商品作物の栽培と輸出に型枠されてしまった。一次産品は価格の暴落もあり、外国企業によって買い叩かれている。例えば、コーヒー1杯330円の内、栽培農家の取り分は1~3%の3~9円だという。また、紅茶の茶葉を丸一日手取りしても、たった500円にしかならない現実である(p180~181)。驚きである。他にも、これ程までにと痛苦するような内容がデータを詳解しながら論述されている。最後に著者は、「アフリカに〈何ができるか〉と問う前に〈何をすべきではないか〉を考えるべきだと思う。そのあとで、目下もっとも必要な援助がどうしたらもっとも必要とする人に届くか、を考えなければならない」(p219)と提起する。問題は善意や施しで解決されるものではなく、また、「あとがき」にもあるように、人類の帰趨を決する問題と言わねばならないだろう。アフリカの中に、環境や農業や宗教や人口などの、人類が直面するあらゆる問題が凝集しているのである。分かりやすい記述で、アフリカについて知るとば口として読んでおきたい。

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