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2010年4月15日 (木)

ソメイヨシノの宿命

20100411110229 気象庁は、この時期、14年ぶりに低温注意報を発令したそうである。田んぼはよく乾燥するまで「田起こし」ができないし、例年の五月連休苗床作りが遅れる。元々、川中島平の稲作は、全国で最も遅い地域の一つであるが、他の地方では今年の生産量は減るだろう。ところで、もともと桜は観賞用ではない。農事暦と関係があるのだ。古代においては、花といえば梅であり、次第に桜がその代名詞へと取って代わる。桜は匂わないこともあるし、実をつけない。だから、農民は家の屋敷内には植えていない。あくまでも里山の中で、農事の目安として植えられていたのである(一本桜が多い)。江戸時代に愛でられ始め、クローン桜であるソメイヨシノの登場(桜の約8割はこれ)によって、学校、公園、寺社や城跡、河川堤などに意識的に植え付けられ、国威発揚と自己犠牲のシンボルとして日本の花となったのである。しかしながら、ソメイヨシノには寿命がありまして、次々と接木しないと消滅する宿命を負っている。何か、日本の運命のような気が・・・。わが家の桜もそういう運命だろうか(苦笑)。ヤマザクラかエドヒガンを選択すればよかったのかも・・・、なんて今頃になって後悔しているが、当のソメイヨシノには責任がない。大阪を離れる前に、大川(旧淀川)縁のお花見と造幣局の通り抜け(Uターン禁止というところが面白い)をしましたが、外国人の多さに驚かされたものである。ナショナリズムのシンボルとしてではなく、平和のシンボルとして桜は鑑賞したいものである。これからのシーズンは、さらに桃や梨や林檎などの花が咲き乱れる。鑑賞する眼も忙しい信濃路である。

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