基本に戻る新年
退屈な元旦なので、息子も雪だるまを作るそうな。昨日は久しぶりに「紅白」をaikoまで見て、それから即寝ました。川中島平では、元旦よりも大晦日の方が賑やかです。いわゆる「お歳取り」で、旧暦に則して、大晦日の晩に豪勢な料理と酒が居並んで、新年を迎えるというこの地方(信州?)の慣わしです(したがって、新年にはおせち料理は食べません。餅を食べるに決っています。餅もおせちも食べるというのは、地産地消という観点からも、理に適っていません。故に、大晦日は「紅白」を見ながらひっそりと各自過ごすことはありません。また当然、江戸の文化である「年越しそば」を食べません)。今では個人主義の普及のために廃れ始めているようですが、忘れてはならない風習です。並べられる料理は、「年取り魚」である焼いた紅鮭やお刺身、酢だこや鯉こく、里芋や蓮根などの野菜煮物、小豆の煮物や茶碗蒸し、そして野沢菜などです。おっと忘れた、謹賀新年(それ程、お歳取りは新年よりも重要な儀式なのです。というより、だったと言うべきか)。今年もブログを宜しくお願い致します(笑)。
『寝たきりにさせないための介護の基本』を開く。偶には、介護関係の勉強をしなくては(笑)。あすなら苑が挑戦する10の基本ケアを紹介する内容である。介護の世界では、未だにケアに対する態度や考え方や方法などが確立していない。魑魅魍魎と試行錯誤にあると言わなくてはならないだろう。このことは、利用者とその家族には知られていない。しかし、どの施設もそういう努力を怠っている訳ではないが、施設の中には疑問符を覚えるものもあるのも事実である。寮母の時代の、旧態依然の意識で働いている介護士もいれば、世間など何も知らない若い介護士もいる。介護とは「お世話」と思っているのが大半で、利用者に対して敬意と謙遜もない。してあげているという意識が見え見えである。福祉の対極にあるのは戦争である、という強烈な意識は必要と思う。
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