やるせなさ
千曲川の河岸に麦畑。「チー、チー、チー」と頻りに鳴き続ける野鳥の名は、何なのか。チドリかヨシキリかツリスガラか。一度姿を現したが、双眼鏡を持参していなかったので、肉眼でチラッと確認しただけなので同定しがたい。精度のいいものを購入したいのだが、それもままならない。
『前進力』を読んでみた。フランス料理は食してみたいとは思わないが、味覚は12~15歳頃のそれで制約されるそうである。だから、その時期に一番旨いものを息子に食べさせなくてはならないと思う。ファーストフードからできるだけ遠ざけたい。ファーストフード世代は、大概成人病の潜在予備軍だからであり、体躯も大柄である。介護のときに実感する。「カレーが辛いから旨い」は間違いである。辛いは味覚でなく、刺激である。味覚の一つである苦味の味わいを知ったのは沖縄での滞在であった。ゴーヤーの苦さは、沖縄の暑さ対策の自然な対応であり、ファーストフードの進出は沖縄の人々の長寿を奪いつつある。読んでみて、地域の名物や料理のいいものを食することの大切さと、地産地消の意義を覚えた。日本版フランス料理でいいのである。しかしながら、食の世界は深遠であるが、料理人の世界は実力第一主義であるから遠慮したい。
『これが信州の№1』という本も読んだ。№1に固執する感性にやるせなさを感じるが、とりあえず。長野県庁が県庁として全国一の高所や茅野市役所が全国一の高い市役所を誇る気持ちが分からない。
『古武術介護塾』は、介護の現場では参考にはなる。身体全体を意識するのがポイントである。古武術は、最近頓に注目されている。ネットの世界では人気の内田某も執心のことではあるが、鵺的であることはご用心。批判ポイントは、相手は関係ないということである。
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