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2008年10月15日 (水)

街頭紙芝居

31879742  またまた紙芝居の話、はじまりはじまり~。『紙芝居は楽しいぞ!』は、印刷紙芝居ではなく、街頭紙芝居の楽しさを紹介するお話。本自体が街頭紙芝居の様相を呈する構成になっている。当の私は、お金がなかったので駄菓子は買うことができなかったが、実際に街頭紙芝居で隠れて並んだ記憶がある一人。買えない子にも公平な大衆文化であった。街頭紙芝居の開始は1930年であり、1950年頃ブームに達した。その後は、朝鮮戦争特需によって日本は戦前と同じレベルまで復興し、1960年頃には映画やテレビの影響で衰退する。その衰退期に、かろうじて街頭紙芝居を経験した一人なのである。街頭には、未だ物乞いや傷痍軍人を目にする時代。紙芝居の世界では、黄金バットや白馬童子が活躍していた。と同時に、一年一年時代の変化が感じ取れる高度経済成長の開始の時代であった。気が付くと、紙芝居屋さんは街頭からは消えていた。ブームになった1930年も1950年も、実は経済不況であった。だから、紙芝居屋も口しのぎの日銭商売だったのだろう。街頭乞食と蔑まれたこともあった。俗悪性を指弾されもした。そんな紙芝居が見直されつつある。路地裏文化として、子供たちに「成熟とくつろぎ」をもたらし、大人社会への「のぞき眼鏡」である街頭紙芝居の意義は、「苦労人の先輩を持つ幸せ」(p151~154)の説明に凝縮されている。読んで、いよいよ紙芝居実演の意欲が湧きました。これこれも参照。今日はこれでおしまいね。

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