『軋む社会』
パソコンのシステムの不調の為に、しばらく遠ざかっていた。最適化していない所為なのか、何度試行錯誤しても、一向に立ち上がらない。また、休日もなく働いていることもあって、帰るとすぐに養生するようにしている。が、昨夜は職場の宴会で、自転車の酔っ払い運転で夜半に帰宅する始末(笑)。このところの極暑は、パソコンも人も不調に陥らせるのだろうか。職場の同僚の話は、あれやこれやと話題が錯綜していたが、主として、労働加重に伴う時間と生活の余裕のなさが大半を占めていた。その理由は何か。
1990年代半ば以降の社会の軋みを、この本の著者は丹念に追っている。教育、仕事、家族における若者の現在に問題意識を集中している著者の存在に気付いたのは、丁度一年前であろうか。朝日の新聞記事であった。論文が秀でていることもあるが、それ以上に興味があったのは、彼女の提言の数々である。いわゆる学問の世界を逸脱した問題提起や呼びかけが展開されるこの著書は、コラムもあって大変読みやすい内容になっている。タイムリーな出版と思う。内容についての書評は次回のお楽しみに。
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