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2008年6月10日 (火)

不平等の根源

20080610115749 群集し始めた茗荷の前に咲くイモ・・・何だっけかな。えぇっと、ムラサキカタバミの群生。あと、スイセンノウゼニアオイなどの赤紫系の花が目立つ庭模様。身体はガタがきたが、目の保養だけはキチっとね(笑)。車の点検と読書の一日。

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 「食」という身近の観点から地球環境問題を考えるというこの本の趣旨は、概括的にとても分かりやすく展開されている。フードマイレージ、ヴァーチャルウォーター、食と農の問題点、このところ生起しているパラダイム転換など、余すことなく論じられていて、入門書として格好の書と思う。この十年で、日本の農業は崩壊する危機に直面している。具体的には後継者難である。農林水産省は、2007年から抜本的な農政改革に着手している。基本的には、市場経済システムに沿う大規模農業従事者の育成に主眼にあって、これは早晩失敗するだろう。差し迫った危機に直面しているのにも拘らず。日本の農業生産額は、1985年をピークに激減しているにも拘らず。問題点は分かった。では、それに対して学者はどう応えるかが注目なのである。この本の著者達は、政府の食育基本法を追従しているだけではないか。結論として、生産と消費との連携システム(地球環境問題への踏み込み)の構築とあるが、これだけでは何も解決しない。学者は消費者なのか。「食はすべからず不平等の根源である」(p.112)というヒントがある。では、その不平等の由来は何か、これをも論じることが求められていると言えるのではないか。

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