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2008年5月26日 (月)

「ちりとてちん」再考

20080526094014  テレビは見ない、と公言しているが、実は選択して見ているのだ(笑)。NHK連続テレビ小説やアラフォーなど。妻子が点けているいるので、気になるとつい画面に釘付けになる。という訳で、「ちりとてちん」(Wikipediaの項参照)について。

 ようこそのお運びで。前回のテレビ小説「ちりとてちん」は、平均世帯視聴率が過去最低という評判である。しかし、見続けた人にとっては、「ここ二十年間での最高傑作」という褒めようである。朝日の文化欄でも、、「時計代わりにならぬ充実度」とべた褒めである。「(落語好きな)ホリイのズンズン調査」(週刊文春連載)では、(主人公が)最後に落語を捨てるなよお、と悪態をつきながら、号泣回数を調べ上げつつ、最後まで落語的だった、と褒め上げている。その他、賞賛の声は数知れない。身近な人でも、泣きながら「良かった」と洩らす人は多い。関西での視聴率は、終盤にかけて跳ね上がっている。大阪制作のため、「ちりとてりん」の評価は関東圏ではイマイチだが、関西のよさを理解していない故であろう。大阪の名誉の為に記しておく。時宜に適した落語を題材にしたストーリー、有名でない配役陣、キチンとしたキャラクター分け、さりげないナレーションなど、どれも申し分のない内容のある企画だった。努力すれば何事もできるのではなく、できなくて苦悩する「へたれ」な主人公の生き様は、確実に視聴者の心を捉えたようである。時代は、地位・名誉や成功・裕福や自己負担・責任などの画一的な価値観に対する飽きへと口を開いているのであろう。喜怒哀楽の生活の中で、抗いながら生きるそれぞれの人生の無様さ・ひたむきさを、見事に描いて仕上がっている番組だった。少し不明でもあるが、「ふるさと」や「家族」ということもテーマになっていた。しかし、どれもこれも視聴者の思いと共振したのではないか。視聴しなかった人には、文字通り「一生の損失」と断言してもいいだろう。

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