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2008年3月 6日 (木)

裸の王様

49100770703860090508  受賞第一作ということで、『あなたたちの恋愛は瀕死』を繰ってみた。小説なんて読んだのは、ホントに久しぶりだ。「主語がない」のではなく、主語が確かにあって、それらが錯綜していて意味不明。論理とプロットの飛躍があって意味不明。私的な感覚の拘泥は、分かるけど分からない。本格派の新人登場という評価である。分からない。興味もない。それよりも、中島義道氏の小林秀雄論の方が興味が持てた。小林に対する嫌悪感が同じである。太宰治が志賀直哉に嫌悪感を感じたのも同じである。ひとが、司馬遼太郎の小説に夢中になるのも分からない。いや、分かる。彼らには共通点がある。①(皮肉な意味で)偉大なる常識人である、②したがって、共感を求めない、③人間としての、ある根本資質に欠ける、④だから、尊大である、など、ある者にとっては、嫌悪感を覚え、「他者」としてか映らない。文学者はもっと物議を醸し出すべきである。

 啓蟄という日である。日差しが温かくなり、小鳥達が降りてきて口を啄ばむ。胎動を覚えた一日だった。

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